女性の更年期の症状は、身体の痛みはもちろんのこと、頭痛・ホットフラッシュ・イライラ・不眠など、本当にさまざまです。
鍼灸や、指圧やマッサージなどのコンディショニング整体により、痛みを緩和したり取り除くという外側からのアプローチも可能ですが、鍼治療で自律神経などのホルモンバランスを調整することにより、身体の内側からコンディションを整えることができます。
こちらの患者さまは、更年期特有の症状が出始めた数年前から、日々頭痛に悩まされている、とのことでご来院されました。
日によって微弱な日もあれば、痛み止めを服用するほどの日もあり、毎日気分が晴れることがない、とのことでした。
さらに、まぶたの周りの筋肉がピクピクとけいれんしたり、眼のかすみやめまい、肩こり、首のこり・痛みと、とにかく上半身の痛みと不調にお悩みでした。
STEP1:肩周りの血行の改善を促しつつほぐしていきます
こちらの患者さまは、肩甲骨上縁と大胸筋にかなりの緊張がみとめられました。
STEP2:くび周りの可動域を確認し、痛みの箇所を特定します
頚椎は、ご本人と痛みの箇所を確認しながら、特に痛む場所を特定し、そこを中心にさらにほぐしていきます。全体的に可動域が制限されている状態です。
STEP3:頭皮をマッサージし、頭蓋骨の緊張をゆるめます
頭痛持ちの方は、頭皮も凝りがちです。この患者さまは、頭皮が頚肩部へ引っ張られていました。指圧も取り入れたマッサージで、引きつりを取り除きつつ、リラクゼーション効果を高めていきます。
STEP4:頭痛改善のツボと、眼の周りの緊張を緩和するツボに鍼を打ちます
そのほかに、お顔全体に鍼を打ち、頭痛や眼の周りの緊張、首の過緊張や痛みを緩和をさらに促します。痛みの患部だけでなく、その周りもケアすることはとても効果的で、お身体の施術の時も私が大切にしていることです。
SETP5:首に鍼を打ち、その後全体のほぐれ具合や痛みの軽減を確認します
鍼でガチガチに強張った前頚部の血行を改善し、緊張を緩和します。鍼を外してから、再び頭蓋骨・頭皮・頚椎・肩甲骨周り・大胸筋などをさらにほぐし整え、可動域の改善やほぐれ具合の確認をします。
一時の不調は仕方がないとあきらめないで
こちらの患者さまには、週一回のペースで10回程度ご来院いただきましたが、5回目を過ぎたあたりから、首肩まわりのこわばりが軽くなったこと、微弱な頭痛はまだあるものの、薬を服用するほどの頭痛がなくなったこと、まぶた周りのけいれんも、以前より確実に頻度が減っている、とご報告をいただきました。
また、嬉しい効果として、顔色が明るくなった、とのことでした。
鍼や指圧やマッサージで、頭や首や肩といったお顔周りの血行を改善するので、お顔の血行・血色が改善されるのは当然ともいえるのですが、この患者さまは特にてきめんだったようです。
更年期の不調に悩まされている方、ぜひ相談ください。
BODYWORKS 麻布
田澤 大輔
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