前職で担当していたSさんより、今朝メールをいただきました。
『今日から登頂です』
脊柱管狭窄症(LSS)のため腰痛や下肢の痛み、しびれを発症した方の富士山登頂のご連絡でした。
私にとって、この方は思い出深い患者さまのお一人です。
LSSによる症状発症後の経過は決して良好なものではなく、施術を続けてきましたが更なる回復を求め手術を行い、術後に再通院されました。
発症前期〜中期は日常生活に支障を来たす症状のSさんでしたが、施術に対して前向きであり、その日の状態を丁寧に説明くださり、病院のMRI画像も複数回持参していただきました。
私は施術者としてSさんの姿勢に感銘を受け、Sさんと話をしていると徐々に「あぁ、この人は回復していくな」と思わせる粘り強さを感じたことを覚えています。
当時、私は辛い渦中でも決して諦めず前向きなSさんにモチベートされ、Sさんも私を頼ってくださいました。
私は施術は一方的なものではなく、お互いの協調作業であることが理想的だと思っています。そのために皆さんから心身にまつわる事を色々伺い、私も出来ることをお伝えしていきます。『互いに一つのゴールを目指して』BODYWORKS 麻布では、ご来院くださる方々とそのような関係性を築けたら嬉しいです。
再通院のSさんは手術後も下肢のしびれがありましたが、それも徐々に緩和しました。時々小さな症状がありましたが、その頃には、私も「大丈夫だろう」とSさんの身体を信じられました。
その後Sさんは富士山登頂を目標として近隣の山々でトレーニングを始めましたが、コロナによる自粛の影響やご自身の肩関節腱板断裂(リハビリに半年を要します)のため、今回4年越しの挑戦となりました。
是非、登頂を4倍楽しんで欲しいと思っています。
BODYWORKS 麻布
田澤 大輔
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