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BODYWORKS 麻布 院長ブログ

患者様のさまざまな症状や施術のご提案
巷で話題の症状の解説などを綴ったブログです

【腰部痛と左臀部痛の患者さま:理学検査の詳細・施術内容・痛みの推移のご紹介】



今回は、初診の患者さまに対する当院での理学検査の内容や、施術の進行、そして痛みの変化についてお話しします。


30代女性の患者さま。主訴は数日前から腰部痛と左臀部痛で、下肢には痛みはありませんでした。日常の動作時に特段の不自由は感じないものの、オフィスでの座位や就寝時に痛みがあり、熟睡できないとのことでした。


最近は多忙を極め、普段のデスクワークは長時間になる傾向にあったそうです。また、人間関係におけるトラブルもあり、ストレスフルな日々が続いていました。


諸々の負担を軽減するため、スポーツクラブでエクササイズを行ったところ、逆に症状が悪化。来院時はエクササイズを中断していました。




1. 初回の理学検査


下肢挙上テストは陰性で、片脚立位は右が5秒、左が8秒でした。トレーニングマットの上でプランクをしたところキープ時間は数秒。これにより神経根に問題はないと判断しましたが、下肢の大腿四頭筋やハムストリング、また、腰を支えるためのインナーマッスルの筋力低下が顕著でした。


これまでジムではパワー系のマシントレーニングが中心で、プランクなど体幹を意識したエクササイズはあまりされず、数秒しかキープできなかったという結果にご本人も困惑気味でした。



腰痛のため腰を抑える会社員



2. 第1回目の施術内容


まず腰椎や股関節の可動性をチェックし、全体的に筋肉に緊張が見られたため、指圧も適宜取り入れつつ、筋肉マッサージやリンパマッサージで腰部から臀部の筋肉を緩めました。


次に筋層の厚い腰臀部への電気鍼(パルス)を行い、深部の筋肉の緩めを促進。さらにハムストリングやふくらはぎのストレッチも行いました。


80分メニューで鍼とコンディショニング整体をじっくりと施術後、1週間後の経過を見ることにしました。



鍼にパルスをつなげて電気鍼の治療を受ける患者



3. 第2回目の施術内容


1週間後の再診では、痛みのスケールが10から5に軽減し、夜もぐっすり眠れるようになったとのことで、安心した様子が見られました。


また、症状箇所の筋弛緩も確認できたため、再度第1回目と同じコンディショニング整体を行い、電気鍼(パルス)を行いました。


その後、フォームローラーを使って大腿部外側の筋膜リリースを行いました。今回も80分の施術時間で、1週間後の経過を見ることとしました。



筋肉マッサージの施術を腰に受ける患者



4. 第3回目の施術内容


3回目の施術では、痛みのスケールが5から3に軽減し、患者様のご様子や歩き方からも痛みと筋緊張が落ち着いてきたことがわかりました。


今回は電気鍼(パルス)は行わず、通常の鍼と患者さまご自身からご依頼のあった灸を施灸しました。施術中にはうたた寝をされており、施術後は穏やかな表情をされていました。


痛みが落ち着いたことから、今後は定期メンテナンスをして様子を見ましょうということになりました。



お灸の治療を腰に受ける患者



5. その後の経過


その後こちらの患者さまは、痛みに対する恐れが徐々に払拭され、スポーツジムでのトレーニングを再開されました。現在は2週間に1度のペースでご来院いただき、通常は60分のメニュー、特にお疲れの時には80分のメニューをご予約されています。


こちらの患者様のケースでは初回の施術で痛みが大幅に軽減さたため、その施術内容が最適だったと考えられますので、2回目も1回目と同じ施術内容としました。


症状や痛みに変化がみられない場合は、それに応じて施術内容の見直しが必要ですし、患者さまおひとりおひとりの痛み・その程度・痛みの質・原因などに応じて柔軟に対応することが治療の効果を高めるポイントだと考えます。


お仕事やご家庭でお忙しい日々を送られる皆様も、痛みを感じたら早めの対処をお勧めします。安眠や健康な毎日のために、当院でお手伝いさせていただければと思います。


BODYWORKS 麻布

田澤 大輔


◎ 掲載の許可をいただいております

◎ Images designed by Freepik

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